君と彼女と彼女の恋。やりました。

まず、僕はこのゲームに途轍もなく苦しめられた。
なぜなら、僕はいわゆる「萌え豚」で、美少女系の萌えコンテンツを水のように消費しているからだ。
そんな僕らに突き付けられた…とは違うが、刺さるものがあるかと思われる。
だがこれは決して我々を咎めるための作品ではない、アオイの存在がそれを証明している。

これはもはや懺悔といってもいいのかもしれないが、僕はアオイの手を取るしかなかった。
アオイは僕がもう何年も愛して止まない幻想そのものだからだ。
彼女を否定することは、自分自身すらも否定することになる。
しかし、美雪の想いも、愛も尊いものだ。
どちらが優れているかではなく、ただ、一身上の都合―これからもオタクコンテンツを消費するというただそれだけ―のために彼女を切り捨てたのだ。
それは確かに悪ではないだろう、彼女を誠実に愛し続けることは不可能に近いという建前もある。
しかし、彼女を結果的に踏みにじることは疑いようもなく、罪なのだ。

僕は彼女らを忘れることはないだろう、それこそエロゲーをやめない限りは。
書きたいことは山ほどあるがどれだけ書いたところで陳腐なものになるだろう。
感想を見たければエロゲー批評空間に行きましょう。